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MRIによる精密な膝関節診断

正常画像変形性膝関節症(OA)骨壊死(ON)

リウマチUKA手術新しい外反母趾手術をご紹介します

◆正常画像
正常XP
50代 女性

 軟骨の減っていない正常の両膝立位レントゲン画像です。

 上下の関節の間隔は、通常4〜6mmあります。この隙間は、空洞になっているわけではありません。上下の骨の表面を覆っている軟骨の厚みを表しています。
 この隙間のあき具合から残った軟骨の厚みを推測しているわけです。

 MRIを撮ると、残っている軟骨の厚みをはっきりと眼で見ることができます。

 正常の右膝MRI画像です。

 黄色が骨の表面をコケのように覆っている関節軟骨です。骨が黒く写っているのに対し、灰色に写ります。
 青い三角形の部分は、半月板です。
 焼き鳥屋さんで食べるコリコリした軟骨焼きはこの半月板と同じものです。

正常膝MRI画像

正常 MRI

 


◆変形性膝関節症(OA)
変形性膝関節症XP
50代 女性

 左は、変形性膝関節症のレントゲン画像です。立った状態で撮影しています 。
 体重をかけて撮影することで、両膝の内側の間隔が狭くなり、軟骨がなくなっていることがわかります。
 その結果、O脚になっています。

 このぐらい軟骨が減ってしまうと自動車が、タイヤなしでホイールむき出しで走っているようなものです。
 この状態では、常時強い痛みが続くことになります。

 

 同じ患者さんの右膝MRI画像です。

 外側は、上下の骨の表面を灰色の軟骨が覆っている(白い矢印側)のに対し、内側は骨と骨の間に何もなくなっています。関節の間が真っ白く写っているのは、水があるためです。

 

変形性膝関節症MRI
T2スター強調画像 冠状断、矢状断

 

 


◆骨壊死(ON)

 右は、右膝の初期骨壊死のレントゲン画像です。大腿骨(上の骨)の表面にわずかなへこみがあるのがわかります。

 右膝のMRIを撮ってみると、骨壊死がはっきり確認できます。

初期骨壊死XP
50代 女性

初期骨壊死 MRI

骨壊死 XP
70代 女性

 

 左は、右膝の骨壊死のレントゲン画像です。大腿骨(上の骨)の表面にへこみがあるのがわかります。

 症状は、膝の内側の激痛です。夜間に痛みが強いことも特徴です。

 骨壊死は、骨に栄養を送る細い血管のつまりによって起こります。小さなものであれば、半年ほどで自然に治ることも期待できます。
  しかし、骨の一部が傷んで潰れてしまうと、手術以外では痛みは取れません。

 MRIを撮ってみると、病変がさらに、はっきりわかります。(右膝MRI画像です)

 赤丸の囲っているところが、レントゲン画像で関節面がへこんでいる場所です。周りの骨の信号に比べ、水の信号に変化しています。

骨壊死 MRI T2*WI

骨壊死XP 進行例
70代 男性

 骨壊死の特異例です。赤枠の場所は、骨がうすく、周りの骨より透過して見えます。

 左膝のMRI検査をしてみると、2ヵ所骨壊死している部分がはっきりわかります。

 このかたも、結局UKA手術を行い、痛みがなくなりました。

骨壊死 MRI 進行例

骨壊死 UKA手術後XP
UKA手術後

・骨壊死と変形性膝関節症の関係

 変形性膝関節症が進むと、軟骨だけではなく、その下にある骨まで傷んできます。軟骨のすぐ下の骨を顕微鏡で観察してみると、小さな骨壊死が起きていることがわかります。
 ・これが修復すると→骨硬化像
 ・修復されずに空洞になると→骨嚢腫として残る。というのが私たちの考えです。

 変形性製膝関節症が進行すると、軟骨が減るだけではなく、骨まで変形してくるのはこういうメカニズムが働いています。


◆リウマチ
隠れリウマチ XP
50代 女性

膝に限局したリウマチ。

 とくに、女性で両膝に繰り返し水がたまる場合、「隠れリウマチ」が疑われます。

 左のレントゲン画像では、一見、変形性膝関節症と同じように、左膝の変形が強く見えます。

 しかし、左膝のMRI検査を撮ってみると、内側側副靭帯(緑の矢印)の裏側などの滑膜が肥厚しています(橙色の部分=滑膜炎)。

 また、骨の中にも一部炎症変化がみられます(骨髄浮腫)。

隠れリウマチ MRI
TKA手術
TKA手術後
 リウマチの場合、UKA手術ができないため、TKA手術になります。

 

 


◆UKA手術

 

UKA手術(部分置換術)は、従来の人工関節術(TKA:全置換術)に比べて、
・出血量が少ないため、自己血も輸血も不要
・出血量100〜200ml
・感染、肺塞栓症などの重大合併症が圧倒的に少ない。
・傷が小さく骨切除量も少ないため、回復が早い。
などの特長があり、長期的にも20年以上の実績のある手術です。

 変形性膝関節症で、O脚だった両足が、UKA手術によって、真っ直ぐに矯正されています。
 手術は、毎週都立広尾病院で行っています(執刀医 天本)。

 

UKA手術

 

UKA手術・・・OxfordR Meniscal Kneeは、十字靱帯の機能を有効に活用し、膝関節の安定性と運動性の回復を可能としました。また、メニスカル・ベアリングを採用することで、全可動域にわたって完全な適合性と関節の接触面積を維持することにより、ポリエチレン磨耗や破断を最小限にするように設計されています。

このメニスカル・ベアリング(モバイルベアリング)の考えは1974年、 英国Oxford大学の John Goodfellow と John O'Connorにより世界で始めて、提唱され、特許権を取得されています。

バイオメットホームページ Knee Productsより



UKA手術とTKA手術

外側 UKA手術模型 内側

UKA手術模型 正面(右膝)


前 UKA手術模型 内側 後

UKA手術模型 側面(内側より)


 

外側 TKA手術模型 内側

TKA手術模型 正面(右膝)


 

前 TKA手術模型 側面 後

TKA手術模型 側面(内側より)


 


◆新しい外反母趾手術をご紹介します 

天本院長が考案した、新しい外反母趾の手術法を紹介します。

両母趾とも、強い変形が見られますが、手術後は、母趾も真っ直ぐに矯正されています(下の画像)。

外反母趾手術は、
傷は約2.5〜3cm
手術時間は30分(両側の場合は1時間ほど)
出血はほとんどありません。
手術翌日には歩くことができます。


この手術法は、母趾の骨切り後の固定に、骨のなかに埋め込んでしまう、チタン製のスクリュー(Acutrak Screw,USA)を使用することにより、簡便で安全な治療を確立しています。


手術は、やはり都立広尾病院で行っていますが、UKA手術の予約で4ヶ月先まで埋まっているため、スケジュールの余裕がなく、最近はUKA手術を優先させて頂いています。

 

外反母趾 BEFORE AFTER
外反母趾手術

 

 

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※MRI検査は近接施設にて撮影。

監修 天本  

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花画像お問合わせ:東京リウマチ・膝関節治療センター(自由が丘整形外科) リウマチ・膝関節治療専門
院長 天本 藤緒 (日本整形外科学会専門医 日本リウマチ学会専門医)
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