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専門医による リウマチ治療最新情報 膝の痛み(変形性膝関節症)治療最新情報
整形外科の開業医さんでは毎週のように、潤滑剤=ヒアルロン酸(アルツなど)の注射をするのに対し、病院に行くと膝の人工関節(医学用語でTKA=人工膝関節全置換術)をすすめられることが多くなります。
病院が人工関節の年間手術数を争っていること、かなり病院の収益になる手術であること、とくに難しい手術ではないため成功率が高いことなどから、どの病院の整形外科医も、内心手術したい気持ちがかなりあるものなのです。
ただし、どこの病院でやってもうまいくというのは大間違いで、合併症の発生率や手術時間、入院期間などに大きな差があります。 たとえば、わたしがトレーニングを受けた米国の病院は、午前中だけで4−5件の手術を1チームがおこなうのが普通で、すべてのメンバーが非常に慣れているため手術時間は30−40分でした。(やや、荒っぽいところもありましたが)入院は2−3日です。
私は日本に帰国してからは、これほどはやく手術はしていません。日本人のお年よりは骨や組織がもろいこともあり、丁寧さを加味して1時間-1時間30分かけて手術しています。
手術時間が長いからレベルが低いということにはなりませんが、感染という最も重大な合併症を起こさないためには、創が外界に開いている時間が1分でも短いほうがよいのです。 無菌手術室でも常に、手術創に空気中の浮遊細菌が舞い降りているからです。
人工関節がはいった膝のレントゲンをみればわかるように、かなり大きな金属とプラスティックがはいっています。 実際のところ、膝の人工関節というのは、かなり破壊的な手術なのです。 後戻りはききません。
私も手術していて、本当に破壊的な手術だなぁと感じます。骨から筋肉や靭帯をベロベロに剥がし、骨を電気ノコギリで切ってでっかい金属を打ち込むのです。
最近では、MIS といって、傷を小さくして行うことがはやっていますが、中で行われることは結局同じことですから、大差はありません。 また、膝の人工関節は再置換術といって2度目になると、たいへん難しいものになります。
感染が起こった場合は特に大変なことになります。
私は、人工関節を専門にしてはいますが、本音を言うとTKAはできるだけやらないで済ましたいと思っています。 本当に最終手段と考え、グルコサミン、運動療法、注射療法(ステロイドを含む)、内視鏡など、あらゆる非侵襲的治療をしても無効な場合のみ、おすすめします。
また、そういう患者さんでも可能な限り、圧倒的に侵襲の少ない、内側のみの形成術(UKA)で対処することを信念にしています。
膝の人工関節は、現在研究中の軟骨再生技術が進めばいずれはなくなる手術だと思います。 はやく、なくなればいいと思っています。 実際にリウマチの場合、薬物治療の大進歩により、人工関節が必要になる患者さんは激減しています。
もし、膝の人工関節を今勧められていて、変形が内側が中心であればUKAですませられる可能性がかなりあります。 自由が丘整形外科を受診していただければその判断が可能です。 ただしリウマチの場合はUKAはできません。 外側も必ず悪くなるからです。
問題は、まだ、UKAを自信を持って行える病院が日本には数えるほどだということです。
私は年間30例程度UKAを執刀しますが、同様の症例数をこなす病院は日本では数えるほどです。
膝の痛み・変形性膝関節症にお悩みの方へ
お問合わせ:東京リウマチ・膝関節治療センター(自由が丘整形外科) リウマチ・膝関節治療専門 院長 天本 藤緒 (日本整形外科学会専門医 日本リウマチ学会専門医) 〒152-0035 東京都目黒区自由が丘2-14-7 シーズンズ自由が丘B1F TEL.03-5726-4711 FAX.03-5726-4712 E-mail:jseikei@goo.jp 医療機能情報公表制度対応