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●アクテムラ点滴静注用200mg (一般名 トシリズマブ)

 

 アクテムラ(トシリズマブ 中外製薬と大阪大学で共同開発)は今まであった、レミケードやエンブレルという2つの注射薬とだいたい同じような薬剤と考えていいでしょう。

  どちらも、体の中で炎症(痛み・熱・はれのおおもとになっているからだの状態。ふつう自分の体の免疫システムが、細菌・ウイルスなどの異物と戦っているときに起きるが、リウマチなどの自己免疫疾患では、間違って自分の体の組織を攻撃している)を起こしている物質=サイトカインの働きをブロックする薬剤です。

◎炎症 とは 
  痛み・熱・はれのおおもとになっているからだの状態をあらわす医学用語。
  風邪をひいたときと同じ状態と考えてください。

  ふつう炎症は、自分の体の免疫システムが、細菌・ウイルスなどの異物と戦っているときに起きますが、リウマチなどの自己免疫疾患では、間違って自分の体の組織を攻撃しているわけです。 炎症がおこっているとき、全身の血液の中に「炎症性サイトカイン」と呼ばれる物質が増えています。
 この「炎症性サイトカイン」が増えすぎると関節の軟骨や骨を溶かしてゆきます。

 リウマチの関節変形を起こす犯人だといっていいでしょう。

 「炎症性サイトカイン」は何種類もあるのですが、そのうちリウマチでの主犯が、TNFα(ティーエヌエフ アルファ)IL6(アイエル シックス)です。

●レミケード・エンブレルとの違いは?

  レミケード・エンブレルが TNFα(ティーエヌエフ アルファ)というサイトカインをターゲットにするのに対し、アクテムラはIL6(アイエル シックス)というサイトカインの働きをブロックします。
 ですから、その2剤があまり効かなかったまたは、副作用で使えなかったかたでも、効果が期待できます。

 副作用は
 レミケード・エンブレルと同様 肺炎・結核などの感染症がもっとも要注意です。 
 副作用について 海外および、日本の治験の論文を原文でチェックしました。
 レミケードなどと似た薬だと書きましたが。今までみられなかった副作用もあるようです。

 ○ 白血球減少 

 ○ 腸管穿孔 (まれに)など  やや怖い感じもしますね。

 また、レミケード(米国で1999・日本2003 承認・エンブレル米国 1998・日本2005・ヒュミラ 米国2001日本2008 6月 承認)という3剤は 世界的にすでに数十万人以上の患者さんが使用し、7−10年以上の安全性が確率しています。

  MTX(リウマトレックス・メトトレキサート)などは1980年代から広く使用されており30年近くの長期安全性が確立しているのです。

 それに対し、アクテムラは人間への治験例で最長が3年で、その数も数百例という単位なのです。

 ですから、発売後数千人の患者さんに使われてから、初めて明らかになってくる副作用もこれからありうるわけです。

  特に、TNFアルファもIL6もどちらも、健康な人にも存在していて大事な働きをしているわけですから、これを薬で抑えることで長期的に人体にどんな影響があるのかわからないわけです。

 たとえば、確立は低いですが、ある種のガンが数年後に多発するなどということも考えられるわけです。

●どういうかたに投与するのか

 本院ではレミケード・エンブレル・アラバなどを優先して使用し、それでも症状がかなりひどいひとのみ限定して使っていきます。

 新しく導入された薬なので、慎重に使用していきます。

 対象はMTXとエンブレルまたはレミケードを併用しても痛みがじゅうぶんにとれなかったかたです。
 エンブレルまたはレミケードからアクテムラにきりかえ、MTXはひきつづき併用していくことになります。

●投与方法は 

  4週間に1回 点滴します。時間は約1時間かかります。

 費用は 1ヶ月あたり 3割負担のかたで おおよそ 2万円―4万円 と考えてください。

 エンブレルとほぼ同額になります。

 

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