関節リウマチの痛み、実は季節が関係あった!?最新研究を解説!

学術的に基づくコラム

関節リウマチは、メトトレキサート (リウマトレックス)で治療します。

痛みが十分に取りきれていないので、生物学的製剤を使いましょう。

と、主治医から説明を受けた患者さんはいらっしゃるのではないでしょうか?

関節リウマチの患者さんの多くは、メトトレキサート から治療を開始します。

しかし、その治療が不十分だった場合、生物学的製剤やJAK阻害剤といったお薬を同時に使います。

実は、リウマチの治療の強化をするタイミングは季節に関係していたことが、最新の研究で明らかになりました。

2023年1月、千葉大学病院企画情報・特殊研究員・安藤文彦さんが率いるチームが、関節リウマチの患者さんに対して、『生物学的製剤やJAK阻害剤を初めて開始した時期』をまとめた研究した結果が発表されました。

厚生労働省が公開しているレセプト情報・特定健康診断などの情報データベースに登録されている関節リウマチの患者さん・合計20万5,906人が、いつから治療薬を開始したかを集計したデータを得ています。

その結果、春から夏にかけて、生物学的製剤やJAK阻害剤などを初めて使用する患者さんが明らかに多いということが判明しました。

月でいうと、5〜7月、この期間に関節リウマチの治療を強化した患者さんが多かったということが明らかになりました。(逆に11月〜1月にかけては、少なくなっているそうです。)

つまりこの時期は、関節リウマチが悪くなる傾向にある、ということになります。

今回の結果について安藤氏らは、「bDMARDの初回投与数の季節的な変化は、年齢、薬剤、地域に関係なく1カ月の患者数が500例以上の場合において明確に観察できた。RAの増悪因子としては低温、多湿などが挙げられるが、日本は北欧諸国と比較して冬の寒さは厳しくないものの6~8月にかけては湿度が高い。このような気候条件によるRA増悪のパターンは、春から夏にかけて増加するbDMARDの初回投与数の変化パターンと一致するため、今回示された初回投与数の季節的変化はRAの増悪に起因するものと推測される」と述べている。

yomiDrより

関節リウマチは、寒くなってくると悪くなってくる、ということがあります。それと同時に、湿度が高い時にも悪くなりやすい患者さんも多くいらっしゃいます。

ですので、湿度が徐々に高くなってくる5〜7月では、治療の強化が必要な方が多い、ということになります。

時期や季節が分かると、対策が練りやすくなりますね!

あれ?ちょっと痛くなるかも?

というときは、お早めに主治医にご相談してくださいねー!

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