関節リウマチ患者さんの約4人に1人が合併している!?シェーグレン症候群について解説!

病態生理や治療に基づくコラム

前回、複数の自己免疫疾患を持つ女性、キャリーさんについてお話ししました。

その中の一つ、シェーグレン症候群は、関節リウマチの患者さんが多く合併していると言われています。

その割合は、なんと約4人に1人。決して珍しいことではありません。

というわけで、今回は、シェーグレン症候群についてお話ししようと思います!

まず、シェーグレン症候群とは、何かと言いますと、

とても目が乾いて、目薬がないと痛みを感じます。

口の中が乾きやすくて、飲み込みづらいです。

といった症状が特徴的です。

シェーグレン症候群は自己免疫疾患の一つで、1933年スウェーデンの眼科医ヘンリック・シェーグレンが論文を発表したことにちなんでその名前が付けられました。

口の中にある唾液腺や目の中にある涙腺といった、体液を分泌する腺に白血球が侵入し、傷つけてしまうため、ドライマウスやドライアイといった症状が出てきます。

白血球:血液成分の一つで、細菌やウイルスなど体外から侵入してくる異物を攻撃して排除するという免疫を司る役割を持っています。

シェーグレン症候群は他の臓器に影響が出ることがあります。

そのため、関節リウマチのような関節に痛みが出てくる場合も少なくありません。

私もドライマウスやドライアイがある!シェーグレン症候群なんだ!

と、いうわけではありませんので、ご安心ください。

シェーグレン症候群と診断を受ける基準がこちらになります。1991年厚生労働省による発表

  1. 生検病理組織検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
    • A)口唇腺組織でリンパ球浸潤が4mm2当たり1focus 以上
    • B)涙腺組織でリンパ球浸潤が4mm2当たり1focus 以上
  2. 口腔検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
    • A)唾液腺造影で stage I(直径 1mm以下の小点状陰影)以上の異常所見
    • B)唾液分泌量低下(ガムテスト10分間で10mL以下、又はサクソンテスト2分間2g以下)があり、かつ唾液腺シンチグラフィーにて機能低下の所見
  3. 眼科検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
    • A)シルマー(Schirmer)試験で5mm/5min以下で、かつローズベンガルテスト(van Bijsterveld スコア)で陽性
    • B)シルマー(Schirmer)試験で5mm/5min以下で、かつ蛍光色素(フルオレセイン)試験で陽性
  4. 血清検査で次のいずれかの陽性所見を認めること
    • A)抗SS-A抗体陽性
    • B)抗SS-B抗体陽性

え?結局どういうことなの??

と、なりますよね。

簡単にまとめますと、

  • 耳鼻科に受診→唾液量を測る。
  • 眼科に受診→涙の分泌量を測る。
  • 血液検査→自己抗体を調べる。

となります。

またシェーグレン症候群は、厚生労働省が定めている指定難病の一つになります。

診断を受ける際、その症状によって『難病医療費助成制度』の対象になることもあります。

いかがでしたか?

シェーグレン症候群であるかどうかで、対策が違ってくることもありますので、もし気になることがあれば、かかりつけ医にご相談してみてくださいねー!

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