関節リウマチと暮らしていく〜その1〜

病態生理や治療に基づくコラム
関節リウマチ 治療

これをGoogleで検索すると、一番最初に出てくる薬の名前といえば、メトトレキサート(以下MTX)ですね。

リウマトレックス(左)
メトトレキサート(右)
*メトトレキサートはリウマトレックスの後発品(ジェネリック)

東京リウマチクリニックのHPでもご紹介しています通り、MTXは世界で最もよく使われているリウマチの治療薬になります。

腎臓や肝臓の機能が悪い方、妊娠中もしくは妊活中の方などは使用できませんが、内服に支障がない限り、MTXがリウマチ治療の第一選択薬となります。

MTXの詳しい説明はこちらをご参照ください。

では、実際にどのように患者さんは薬を飲んで生活しているのでしょうか?

今回はその一例をご紹介したいと思います。

月曜日火曜日水曜日木曜日金曜日土曜日日曜日
メトトレキサート(MTX)
フォリアミン(葉酸)
*実際の患者さんの内服スケジュール。●の日にお薬を飲んでいます。

MTXは1週間に1〜2回の内服となります。毎日飲む必要はありません

またフォリアミン(葉酸)は、吐き気・肝酵素上昇などMTXの副作用防止のため内服します。

フォリアミン(葉酸)はMTXの寮によりますが、多くは2錠飲んでいただきます。

お薬の量や回数は、患者さんの痛みに応じて増減します。ただ、MTX自体、効果が現れるのに、2~3ヶ月かかると言われています。

この痛みを2ヶ月も待たなければいけないんですか!?

大丈夫です。

我慢できないほどの痛みが続いている、日常生活に支障が出ているなどの場合は、ステロイド注射などで応急処置を行います。

ステロイド注射の一例

効果は人それぞれですが、早ければ、その日の内に痛みがなくなることもあります。

ですが、ステロイドはあくまでも一時的なものです。投与回数が頻回になった場合、(例えば月に1回など)リウマチの治療自体の強化が必要となります。その時は、生物学的製剤と言われるエンブレル(後発品:エタネルセプト)などの追加治療を検討していきます。

お薬を飲みたいけど、副作用が心配…。

確かにそうですね。

ではここで、MTXの副作用を見ていきましょう。

  • 気持ち悪い・ムカムカする(嘔気)
  • 毛が抜ける(脱毛)
  • 口の中が荒れる(口内炎)
  • 身体がだるい(倦怠感)
  • 咳が続く(から咳)

これらの副作用は一時的なもので、飲み続けることによって治ってくる場合もあります。

ただ、副作用は(100%絶対に)出るものか?と言われると、どれも個人差によるものが多い、という回答になります。

患者さんによっては、気持ちが悪くてご飯が食べられない脱毛が多くて困る、そんな方もいらっしゃいます。

日常生活に負担が起きてしまうと、治療を続けること自体が辛くなってしまいますよね。

MTXの副作用が起こった時は、吐き気止めの薬を使ったり、お薬の飲み方を変更したりすることもできます。

それでも辛い場合は、他のリウマチの治療薬や生物学的製剤に切り替えることもあります。

リウマチの治療は、患者さんによって様々です。生活の質を落とさず、痛みを我慢することなく、あなたらしく暮らしていく方法を一緒に考えてみませんか?

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