CRPが正常でも関節リウマチは活動しているのか?

アプリコラム

関節リウマチ治療中で、CRPという血液データを診ていくことは重要なポイントの一つになります。では、CRPが正常化していれば、関節リウマチの炎症も落ち着いているのでしょうか?答えはNOです。

関節に痛みが残っているけれど、(他院の)医師からは、炎症の値(CRP)は落ち着いているから問題ないと言われましたが、大丈夫でしょうか?

「腫れが残っていますが、CRPは正常範囲内なので、(他院では)関節リウマチによるものではないと言われました。

こんな悩みや不安を抱えて、当院に来られる患者さんが多数いらっしゃいます。

痛みや腫れが残っていると、日常生活に支障があり、ストレスになりますよね。

そこで今回は!

『CRPが正常でも関節リウマチは活動しているのか?』をテーマにお話していきますよー!

CRPとは?

では、まずCRPは何か、と言いますと。

正式名称は、C-Reactive Protein。日本語ではC反応性タンパクと言います。

身体のどこかに炎症や細菌の感染が起きているときに増える血液成分の一種になります。

  • 基準値:0.3 mg/dL未満(医療機関により多少異なります)
  • 0.3 〜 1.0 mg/dL:軽度の上昇(軽い風邪や歯肉炎などでもみられます)
  • 1.0 〜 10.0 mg/dL以上:中等度〜高度の上昇(細菌感染症や強い炎症が疑われます)
  • 10 mg/dL以上:重篤な感染症や強い組織障害などで、入院治療が必要になるケースが多くなります

CRPは身体全体の炎症反応を診ているものになり、風邪などを引いていないときには関節リウマチの炎症であると評価されます。

ただし、手先や足先など、細かな関節の炎症はなかなか反映しにくい場合もあります。

CRPが正常でも関節リウマチは活動しているのか?

では、先ほどの患者さんからの声にお応えします。

答えは、NOになります。

CRPが正常範囲内だったとしても、関節に痛みや腫れが残っている時、関節リウマチの炎症は活動している場合があります。

ただ、その痛みや腫れが、関節リウマチの炎症ではない可能性もあります。

関節の痛みや腫れが、関節リウマチによるものなのかを見極めることが重要になります。

そこで登場するのが、レントゲンや超音波検査です。

関節リウマチにおけるレントゲン

レントゲンでは、骨破壊が進んでいないか確認できます。

関節に起こっている炎症をそのままにすると、骨が破壊され、変形が進みます。

変形性関節症である場合、軟骨が磨り減ることで、関節と関節の間が狭くなります。

こちらも関節の痛み・腫れが出てくることがあります。

関節リウマチにおける超音波検査

超音波検査では、CRPに反映されない炎症をリアルタイムで確認することが出来ます。

こちらの赤い点が炎症を表しています。

関節にある炎症をそのままにすると、痛みや腫れが出てきます。

炎症が残っていると、徐々に軟骨が破壊され、骨の変形に繋がります。

関節リウマチではない痛みや腫れの原因は?

では、CRPは正常範囲で、関節リウマチではない関節の痛みや腫れは何なのか?

一番多い症例は、変形性関節症の一つであるへバーデン結節やブシャール結節になります。

加齢により軟骨がすり減り、痛みや腫れ、こわばりが出てくる疾患です。

詳しくは、こちらをご参照下さい。

いかがでしたか?CRPが正常範囲内でも、関節リウマチの活動は落ち着いていない場合があります。ただ、関節リウマチではない場合もありますので、まずは痛みや腫れの原因を調べることが大切です。治療方法が違ったりするので、お気を付けくださいねー!

タイトルとURLをコピーしました