エンブレル/エタネルセプトってどんな薬?気になる方のために、徹底解説!

シーズンズ東京リウマチクリニック

関節リウマチの痛みが取り切れていないので、生物学的製剤のエンブレル/エタネルセプトを使いましょう。

こんな説明を主治医から受けたことありますか?

実際に、生物学的製剤の注射を使っている方はいらっしゃるのではないかと思います。

そこで今回は!

すでに使っていらっしゃる方、今後使う予定の方、もしくはご検討中の方も含めて。

エンブレル/エタネルセプトについて詳しくお話していきますよー!

ではまず、エンブレルとは何か、と言いますと。

関節リウマチの治療適応となっている生物学的製剤の一つです。

関節リウマチで使用できる生物学的製剤としては、2番目に古い薬としても知られています。

1998年にアメリカで認可され、日本では2005年に使用開始となっています。

生物学的製剤とは、バイオテクノロジーを利用して作られた製剤のことを言います。

*バイオテクノロジーとは

遺伝子組み換え技術や細胞培養技術のこと。

従来の薬とは違い、生物が作り出すタンパク質などの有効成分を使用し、作られています。

そして、そのタンパク質の中には、外から入ってきた病原菌から身体を守る役割を持つものがあります。

それが、【抗体】と呼ばれる免疫物質になります。サイトカイン、免疫グロブリン、とも呼ばれています。

この抗体が、身体の中でたくさん増えることで、関節リウマチの炎症が起こります。

エンブレルは、たくさん増えている抗体の中の一つ【TNF】にくっついて、邪魔をする役割を持ちます。

その作用機序から、【TNF受容体製剤】または【TNF阻害薬】とも呼ばれています。

またエンブレルは、【TNF受容体】とヒト免疫グロブリンの一部を結合させ作られています。

完全にヒト(人間)由来の成分であるため、3つのメリットがあります

  1. アレルギー反応が起きにくい。
  2. メトトレキサート(リウマトレックス)の併用が必須ではない。             *ただしメトトレキサートを併用した方が有効性は高まる。
  3. 長期にわたって有効性が持続する、また再投与の場合でも高い安全性を持つ。

そんなエンブレルの後発品として開発された製剤が、エタネルセプトになります。

エタネルセプトは、エンブレルの後続品(バイオシミラー)として販売された注射で、エンブレルと同等の安全性と効果を持ちます。

エンブレルや他の生物学的製剤と比較すると、安価で使用することができます。

*バイオシミラーとは

先行バイオ製剤の特許が切れた後に、同等・同質の品質、安全性・有効性をもつ医薬品として製造・販売される薬のこと。

エンブレルは、25mgと50mg、容量が2種類あります。

半減期が約4日と少ないため、25mgを週2回で打つ、もしくは、50mgを毎週打ちます。

こちらは、標準使用量とされていますが、患者さんの痛みや腫れの程度によって、調節は可能になります。

*半減期とは

体内で薬剤の血中濃度が半減するまでの期間のこと

注射の実際については、こちらをご参照ください。

もう一つの大きな特徴として、エンブレルは妊活中や妊婦の方でも比較的安全に使用できる、という点です。

妊活中や妊娠中は、母体や胎盤を通して、お母さんが得たお薬が赤ちゃんにも影響があるため、薬剤の使用には注意が必要です。

その点、エンブレルは、お母さんが使用した薬が、胎盤に阻まれて、赤ちゃんに届きにくい、と言われています。

いかがでしたか?

生物学的製剤は、患者さん一人一人に合う・合わないがあります。

効果を感じてないなどあれば、主治医とご相談してみてくださいねー!

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