
関節リウマチの治療に、生物学的製剤やJAK阻害薬を併用していきましょう。
と主治医から説明を受けたことはありませんか?
生物学的製剤に続き、また聞きなれない言葉が出てきましたね。
ですが、ご安心ください。
このJAK阻害薬も、関節リウマチ治療において、とっても頼もしい味方になってくれます。
というわけで今回は、JAK阻害薬についてお話していきますよー!

では、まずJAK阻害薬とはなんなのか、と言いますと。
関節リウマチは、サイトカインという免疫を司る物質の異常により、関節に炎症が起き、痛みや腫れが出てくる、ということはご存じかと思います。
その異常な炎症は、炎症性サイトカインという物質が刺激されることで起きています。

私たちの身体の中には、細胞内に情報を伝えるために必要な、JAKという酵素があります。
JAK阻害薬は、炎症性サイトカインによる刺激(炎症)を伝えているJAKを阻害し、炎症を抑える役割を持ちます。
JAK:Janus kinase(ヤヌスキナーゼ)の略称。サイトカインなどの情報伝達物質が、細胞に働く役割を伝達するシグナルを送る際に役割を担う酵素。
JAK阻害薬は、比較的新しい分類に入るお薬で、日本では2013年3月に初めて承認されています。
関節リウマチの他に、潰瘍性大腸炎、乾癬、アトピー性皮膚炎、円形脱毛症などにも適応があります。

関節リウマチの適応となっているJAK阻害薬は全部で5つ。(一般名と商品名になります。)
- トファシチニブ(ゼルヤンツ)
- バリシチニブ(オルミエント)
- ペフィシチニブ(スマイラフ)
- ウパダシチニブ(リンヴォック)
- フィルゴチニブ(ジセレカ)

これは一体、なにが違うの?
と思われた方、いらっしゃるのではないでしょうか?
JAKと一言でいっても、実は種類がいくつかあり、全部で4つあります。
- JAK1: 主に免疫関連のシグナル伝達に関与。
- JAK2: 赤血球系細胞の増殖などに関与。
- JAK3:免疫細胞の増殖に関与。
- TYK2:炎症性サイトカインのシグナル伝達に関与
その4つの中でも、JAK阻害薬によって対応している酵素が違います。

じゃあ、どれを使えばいいの?
と疑問に思われる方もいらっしゃるかと思います。
この質問に関しては、生物学的製剤と同様、やってみなければ分からない、が正直な答えです。
臨床的には、効果が出やすいという印象ですが、1~2ヶ月経ってようやく痛みが緩和された、という方もいらっしゃいます。

ちなみに、生物学的製剤は注射、JAK阻害薬は飲み薬、という違いがあります。

ここまでお話していると、やはり副作用について気になるのではないでしょうか。
JAK阻害薬も、身体の免疫機能を下げるお薬になりますので、生物学的製剤と副作用は大きく違いはありません。
ただ、生物学的製剤と比べて、帯状疱疹が発症しやすい、という研究データがあります。

ですので、JAK阻害薬を開始する前に、ワクチンを接種していただくことがお勧めですよ!
詳しくは以前ブログに書いていますので、こちらもご参照下さい。
いかがでしたか?
JAK阻害薬について気になる方は、かかりつけ医にご相談してみてくださいねー!
