リウマチの関節超音波検査とは?

リウマチ治療質問集 東京リウマチクリニック

関節超音波(関節エコー)検査とは

レントゲンや CT のように放射線被曝がなく、外来で気軽に行えるので大変有用な検査です。

人の耳では聞こえないほどの高い周波数の音を超音波といいます。その音の反射を利用し画像を作り出し臓器の形態を調べるのが超音波検査(エコー検査)です。検査部位にゼリーをつけ、プローブをあてながら検査を行います。

例えばリウマチ治療を続けていて、一箇所だけどうしても痛みが取れない時など、滑膜性の炎症(骨や軟骨を溶かしていくような強い炎症のこと)が続いているのかどうかを確認することができます。

関節リウマチの超音波検査は
何がわかるのですか?

関節リウマチで認められる関節滑膜炎と骨破壊の異常所見がわかります。さらに、関節の近くにある腱の炎症(腱鞘炎や腱周囲炎)の有無も確認することができます。

関節滑膜炎

関節滑膜炎とは、滑膜という関節を内側から包んでいる膜が異常に分厚くなり、炎症を起こしている状態です。関節超音波検査ではこの滑膜の厚みや炎症による異常な血流があるかをみて、滑膜炎の有無やその程度を判定します。炎症の結果、滑液という水がたまっているのも確認できます。

骨破壊(骨びらん)

滑膜炎が持続すると骨にも炎症が広がり、骨が破壊されてしまいます。

以前はレントゲン検査が骨破壊を診断するための基本的な検査でした。

しかし、レントゲンでは、ある程度骨の破壊が進行しないと確認するのが難しいのが問題でしたが、関節超音波はより早期の骨破壊(骨びらん)を検出することができます。そのため、関節リウマチを早期に診断するためにレントゲン検査に併せて関節超音波検査を行うことが有用とされています。

関節リウマチ 滑膜炎について

どんな時に関節超音波検査を行うのですか?

関節の痛みや腫れがある場合に、その原因を調べるために関節超音波検査を行います。

関節の痛みの原因は大きく分けて炎症が原因によるもの(関節リウマチ、痛風など)と炎症以外の原因によるもの(変形性関節症など)に分けられます。

関節超音波検査では、痛みのある関節に炎症が存在するかどうかをリアルタイムで調べることができます。炎症があるかどうかで痛みをとるための治療の内容も変わるため、当院では関節に症状がある初診の患者さんには原則超音波検査を行い、なるべく早く痛みをとる治療ができるよう心がけています。その他に、治療効果判定やお薬がやめられるかどうかを判断する時にも超音波検査を行います。

関節リウマチの超音波(エコー)検査のポイント

関節リウマチが疑われる場合、
どの関節を検査するのですか?

関節リウマチを診断する上で重要な滑膜炎と骨破壊を検出できる可能性が最も高い、診察時に症状がある関節を検査することが優先されます。

ただし、痛みがまんべんなくある場合や特定の部位の判断が難しい場合は、リウマチの関節炎の頻度が高い部位である手(手首>指の付け根>第2関節)を検査し、必要に応じて足趾関節(特に第5足趾は関節リウマチに特異的)を追加します。診察で腫れの有無を判断するのが難しい深い関節(肩関節や股関節)の評価にも役に立ちますが、関節超音波でも評価が難しい関節となるため、MR I検査を適宜追加することがあります。

【下記画像】超音波検査の画像上、滑液貯留と滑膜肥厚あり、血流シグナルが増加している(活動性が高い)。

関節リウマチの超音波(エコー)検査のポイント

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