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トシリズマブ(アクテムラ)

トシリズマブについて

トシリズマブ(中外製薬と大阪大学で共同開発)は今まであった、2つの注射薬(エタネルセプト+インフリキシマブ)とだいたい同じような薬剤と考えていいでしょう。

どちらも、体の中で炎症(痛み・熱・はれのおおもとになっているからだの状態。ふつう自分の体の免疫システムが、細菌・ウイルスなどの異物と戦っているときに起きるが、リウマチなどの自己免疫疾患では間違って自分の体の組織を攻撃している)を起こしている物質=サイトカインの働きをブロックする薬剤です。

炎症とは?

痛み・熱・腫れのおおもとになっているからだの状態を表す医学用語。

風邪をひいたときと同じ状態と考えてください。

ふつう、炎症は、自分の体の免疫システムが、細菌・ウイルスなどの異物と戦っているときに起きますが、リウマチなどの自己免疫疾患では、間違って自分の体の組織を攻撃しているわけです。炎症が起こっているとき、全身の血液の中に「炎症性サイトカイン」と呼ばれる物質が増えています。

この「炎症性サイトカイン」が増えすぎると関節の軟骨や骨を溶かしてゆきます。

リウマチの関節変形を起こす犯人だといっていいでしょう。

「炎症性サイトカイン」は何種類もあるのですが、そのうちリウマチでの主犯が、TNFα(ティーエヌエフ アルファ)・IL6(アイエルシックス)です。

インフリキシマブ・エタネルセプトとの違いは?

インフリキシマブ・エタネルセプトがTNFαというサイトカインをターゲットにするのに対し、トシリズマブはIL6というサイトカインの働きをブロックします。

ですから、その2剤があまり効かなかった、または副作用で使えなかったかたでも、効果が期待できます。

投与方法は?

4週間に1回点滴します。時間は約1時間かかります。

費用は、1カ月あたり3割負担のかたでおおよそ2万円-4万円と考えてください。

エタネルセプトとほぼ同額です。

どういうかたに投与するのか

本院ではインフリキシマブ・エタネルセプト・アラバなどを優先して使用し、それでも症状がかなりひどいひとのみ限定して使っていきます。

新しく導入された薬なので、慎重に使用していきます。

対象はMTXとエタネルセプトまたはインフリキシマブを併用しても痛みが十分にとれなかったかたです。

エタネルセプトまたはインフリキシマブからトシリズマブに切り替え、MTXは引き続き併用していくことになります。

副作用について

インフリキシマブ・エタネルセプトと同様、肺炎・結核などの感染症がもっとも要注意です。

副作用について 海外および、日本の治験の論文を原文でチェックしました。

インフリキシマブなどと似た薬だと書きましたが、今まで見られなかった副作用もあるようです。

  1. 白血球減少
  2. 腸管穿孔(まれに)など

また、インフリキシマブ(米国で1999・日本2003 承認)・エタネルセプト(米国 1998・日本2005)・アダリムマブ(米国2001・日本2008)という3剤は、世界的にすでに数十万人以上の患者さんが使用し、7-10年以上の安全性が確立しています。

MTX(リウマトレックス・メトトレキサート)などは1980年代から広く使用されており、30年近くの長期安全性が確立しているのです。

それに対し、アクテムラは人間への治験例で最長が3年でその数も数百例という単位なのです。

ですから、発売後数千人の患者さんに使われてから、初めて明らかになってくる副作用もこれからありうるわけです。

特に、TNFαもIL6もどちらも、健康な人にも存在していて大事な働きをしているわけですから、これを薬で抑えることで長期的に人体にどんな影響があるのかわからないわけです。

たとえば確率は低いですが、ある種のガンが数年後に多発するなどということも考えられるわけです。

初診について

初診完全予約制です。

本院で治療対象となる
リウマチ性疾患

※ただし、線維筋痛症はリウマチ性疾患とはまったく治療が違ってきますので、お役に立てないことが多いことをおことわりしておきます。

線維筋痛症とリウマチ性疾患を見分けるもっとも確実な方法は、ステロイド(プレドニン、ケナコルトなど)が効くかどうかです。

効果があるのであればそれは線維筋痛症ではありません。

リウマチ性疾患ですので受診をおすすめします。

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4人のリウマチ専門医がチームで治療にあたります。初診後、どの先生でも受診が可能です。

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