感染症対策
リウマチ治療中の患者さんは、感染症・肺炎の危険性が大きいので、肺炎球菌ワクチン(ニューモバックス)5年に1回受けてもらいます。
また、インフルエンザワクチンも毎年受けてください。
胸部レントゲンのチェック、血液検査は定期的に行います。
リウマチ治療中に服用してもらう肺炎予防の薬
バクトラミン(ST剤)
カビによる肺炎(カリニ肺炎)が日本では多発しており、死亡する危険もある肺炎です。
その予防のために、週2回通常1-2錠。
フォリアミンと一緒に飲んでもらいます。
(MTX週15mg以上の方、インフリキシマブ・エタネルセプト使用中の方は必須)
おなかに合わない、発疹が出るなどの場合は無理して飲まず、医師に申し出てください。
サルファ剤アレルギーの方は飲めません。
スティーブンス・ジョンソン症候群
バクトラミン(カリニ肺炎予防薬)、ロキソプロフェンやボルタレンなどの痛み止め、クラリスなどの抗生剤、抗リウマチ薬などすべての薬剤でスティーブンス・ジョンソン症候群(全身の皮膚・粘膜がただれる)という重篤な副作用を稀に起こすことがあります。
口唇、口腔、眼粘膜、外陰部などの粘膜に、発赤・ただれなどの異常を感じたら(特に同時に2カ所以上)、疑わしい薬品(特に新規に処方されたもの)をすぐに中止し、受診または電話再診を受けてください。
リウマチ治療中の感染症
(肺炎・結核など)対策
東京リウマチクリニックでは、リウマチ治療中の感染症(肺炎・結核など)対策を徹底しています。
リウマチ治療中の患者さんへ
- 1年1回、レントゲン評価(進行していないかのチェック)
- 内科Drによる合併症チェックを行います。
生物学的製剤投与中の
感染症予防・対策
本院では、リウマチ治療中の感染症(肺炎・結核など)対策を徹底しています。
- インフルエンザワクチン・肺炎球菌ワクチン
ニューモシスチス肺炎予防薬(生物学的製剤投与中の患者さん対象) - 酸素濃度モニター(パルスオキシメーター)の貸し出し・自宅モニター
(慢性肺疾患がある方)
地域連携病院
専門的な治療や入院、検査が必要になった場合、患者さんの紹介がスムーズになるように、大学病院や総合病院と連携しています。
動画で解説!体調管理について
リウマチ治療中の体調管理法として、パルスオキシメーターによる酸素飽和度管理をすすめています。