生物学的製剤について
現在は、生物学的製剤の種類が増え、治療の選択肢が拡がり、休薬や通院フリーにも期待できるようになっています。また、経済性の優れたバイオシミラーの薬も登場し、それらを採用することで医療費を下げることができています。生物学的製剤の登場により、治療目標を‘寛解’を目指すことが可能になり、早期治療の重要性はより高まりました。MTXの服用を開始しても、疾患活動性が依然として高い場合(膝や股関節などの大関節の腫脹が強い場合、他の関節の腫脹が軽度でも)に、早期に生物学的製剤の導入を検討します。
生物学的製剤の選択は、患者さんの個々の病態、事情に合わせた最適な選択肢(経済性と安全性を含めた)を提案しています。患者さんの医療コストの軽減を考え、導入時に生物学的製剤の使用期間や早期に開始することで治療成功率も高く、結果的に治療に要する費用も低く済む可能性があります。
本院の生物学的製剤一覧
- アクテムラ点滴
- アクテムラ皮下注
- インフリキシマブBS点滴静注用 100mg「NK」
- エンブレル皮下注
- オレンシア点滴静注
- オレンシア皮下注
- シムジア皮下注
- シンポニー皮下注
- ヒュミラ
- レミケード点滴
- エタネルセプトBS「MA」
主な生物学的製剤を掲載しています。
そのほかの生物学的製剤については、診察でご相談ください。
リウマチ生物学的製剤(エタネルセプト・インフリキシマブ・アダリムマブ・トシリズマブ・アバタセプト・ゴリムマブなど)の投与例は累積2722名、投与継続中970名以上(=2018年4月調べ)。
エタネルセプトBS・インフリキシマブBSなどバイオシミラー(バイオ後発品)も採用しております。
生物学的製剤投与中の感染症予防・対策
- 1年1回、レントゲン評価(進行していないかのチェック)
- 内科Drによる合併症、他内科的チェックを行います。
本院では、リウマチ治療中の感染症(肺炎・結核など)対策を徹底しています。
詳しくは、感染症予防のページをご覧ください。